廃止されたひらがながあるって知っていましたか?
それは、「か」です。
ですが、今でも当たり前のように使っていますよね。
どういうことなのか?
その説明するには、ひらがなの成り立ちが重要になります。
この記事では、実際に廃止されたひらがな「か」について、また、廃止されそうになった「を」について成り立ちなどを解説しています。
目次
廃止されたひらがなとは
廃止されたひらがな「か」ですが、ひらがながどのようにして作られたかご存知でしょうか?
ひらがなの成り立ちには、漢字からの派生が重要な意味を持っています。
ひらがなは漢字から派生した!
日本のひらがなは、漢字の草書体から派生しました。
例えば、「あ」は「安」、ちなみに「ぬ」は「奴」から来ています。
日本では、中国との交流を通じて漢字が導入され、これらを基に日本独自の言葉を表現するために漢字が崩され、ひらがなが生まれました。
どうしてか「は」廃止された?
当初、ひらがなには統一された形がなく、多くの異なる漢字がひらがなとして使われていました。
「か」のひらがなは「可」「加」「閑」など、多くの漢字に由来する形が存在しました。
このため、五十音に対して200以上の異なるひらがながあったとされます。
しかし、明治33年の教育改革により、使用されていないひらがなは廃止され、現在の形に統一されこのとき多くの異なる「か」は廃止されました。
廃止されそうになった「を」
実は、現在使われているひらがなの中に、多くの「か」が廃止されたときに廃止されかけたのが「を」です。
「お」と「を」は元々異なる発音(「o」と「wo」)でしたが、現在は同じ音として発音されます。
「か」のように紛らわしいので、廃止されそうになりましたが、「を」は助詞としての使用が多いということを考え、混乱を避けるために残されました。
現在では、助詞としてのみ使用される五十音の一部となっています。
まとめ
かつて、ひらがな「か」は多くの異なる漢字に由来する形が存在し、五十音に対して200以上の異なるひらがながあったとされます。
しかし、明治33年の教育改革により、使用されていないひらがなは廃止され、現在の形に統一されました。
このとき、多くの異なる「か」は廃止されました。
また、ひらがな「を」も廃止されそうになりましたが、助詞としての使用が多いため、混乱を避けるために残されました。
「を」に関しては、使用頻度が低いことが指摘されることがありますが、現在では、助詞としてのみ使用される五十音の一部となっています。