2024年4月19日の時点で、+69から始まる電話番号からの着信が急増しています。
<この記事で分かること>
- 「+69」電話番号はどこの国番号?
- +69から始まる番号に出たらどうなる?
- +69の通話料金はどうなる?
- なぜ海外からの迷惑電話は増えている?
+69の電話番号について詳しく解説していきます。
目次
「+69」電話番号はどこの国番号?
結論から、言いますと「+69」に該当する国番号は存在しません!
+69から始まる国際電話番号については、以下の国に割り当てられています。
- 690:トケラウ諸島
- 691:ミクロネシア連邦
- 692:マーシャル諸島
- 693:使用国なし
- 694:使用国なし
- 695:使用国なし
- 696:使用国なし
- 697:使用国なし
- 698:使用国なし
- 699:使用国なし
+69に該当する国はない!
以上のように、+690はトケラウ諸島、+691はミクロネシア連邦、+692はマーシャル諸島に割り当てられていますが、「+693から+698」までは現時点で「使用国なし」の番号となっていることが分かります。
これらの+から始まる1から4ケタで始まる番号は、国番号と呼ばれており、各国に割り当てられているものです。
しかし、ご覧のように、69という番号の国番号はなく、+69から始まる国番号は、「使用国なし」の番号が多いことが分かります。
現在、+から始まる不審な国際電話が多くかかって来ていますが、これの多くが今回のケースのように、使用国がない国番号のものが多いことが独自調査で分かっています。
2024年の国際迷惑電話の新しい手口!
この手の不審な国際電話番号からの着信は、去年2023年にも多数報告されていますが、現在は、存在せず、「使用国なし」の番号が多いです。
これが去年までは、存在する国番号からの迷惑電話でした。
つまり、国際迷惑電話の手口が新しい手口に変わっていることを示しています。
+69から始まる番号に出たらどうなる?
+18とか+69とかから始まる電話番号から時々電話かかってきてた。基本知らない電話には出ないで検索するんだけど、どーやらこれらは国際詐欺電話っぽいの。出たら最後。知らない番号は出ない。そしてコールバックも絶対だめ。
— じーな (@ginaziio) April 19, 2024
+69から始まる番号に出た場合は、詐欺などの犯罪に巻き込まれる可能性があります。
- 通話料金詐欺
- 個人情報窃盗
- オレオレ詐欺・振り込め詐欺
- 空き巣・不正出金
- マネーロンダリング
- 押し貸し詐欺
通話料金詐欺
不当に高額な通話料を請求する手口です。
たとえば、電話をかけた瞬間に高額な料金が発生する番号に誘導します。
個人情報の漏洩
個人情報を不正に取得し、他の詐欺に利用される手口です。
例えば、セキュリティ質問に答えさせることでパスワードや身分証明情報を盗まれ、情報を取られるだけでなく、カードの不正利用などにもつながります。
オレオレ詐欺・振り込め詐欺
個人情報を基に親族や知人を装って金銭を要求する手口。
例えば、孫を装い「事故に遭ったのでお金が必要」と偽って連絡して、ウソの電話から高額な金額をだまし取るという手口で、特に個人情報を取得されてしまうとことで引き起こされます。
空き巣・不正出金
盗取した個人情報を利用して空き巣や口座からの不正な出金を行われます。
主には、個人情報が漏れた場合の2次的被害が多く、カードの不正利用と同様です。
マネーロンダリング
盗取した口座情報から利用されて、不正資金の洗浄に関与してしまうことがあります。
例えば、詐欺で得た資金を合法的な取引のように見せかけて移動させるために行われますが、やはり個人情報が盗まれる2次的被害のケースです。
押し貸し詐欺
無理やり商品やサービスを販売し、後から高額な利息や追加料金を要求する手口です。
例えば、必要のない保険や投資商品を高圧的に販売し、後で法外な手数料を請求する手口。
+69の通話料金はどうなる?
『+69〜』とかいう電話番号から、立て続けにワンギリ3回(しかも全部番号違う)かかってきたんですけど……これが有名なワンギリ詐欺……。
— ちみにぃ@のんびりいきたい。 (@kr2m_jp) April 19, 2024
もしも、+69からの着信に思わず出てしまっても、通話料金はその場で発生することはないので安心してください!
ただし、重要なのは、リダイアルはしないようにしましょう!
リダイヤルをしてしまうと通話料金は必ずかかってしまいます。
また、存在しない国番号なので、通話料金もいくら位になるのか分かりません。
詐欺の被害にあう可能性もあることから、リスクしかないのでリダイアルはしないでください!
なぜ海外からの迷惑電話は増えている?
警察の発表では、特定のスマートフォンアプリを使用することで、実際にその国にいなくても任意の国の電話番号を取得することが可能となっています。
この方法を利用すれば、世界中どこからでも特定の国際電話番号を使い通話ができるということです。
では、なぜここまで分かっていて、警察は対策を行えず、海外からの迷惑電話は増えているのでしょうか?
それは、これらの国際電話番号は海外の業者が提供しており、日本国内の法令では規制が困難です。
そのため、詐欺に利用された番号に対して警察が利用停止を試みても、新しい番号が継続して作られるので、対策がうまく機能していない現状といえます。
これらのことから、国際電話番号を悪用した詐欺の被害は今後も発生し続ける可能性が高く、国際番号からの通話には特別な注意が必要です。
まとめ
+69の電話番号について詳しく解説してきました。
+69から始まる国番号は、存在しません。
- +690: トケラウ諸島
- +691: ミクロネシア連邦
- +692: マーシャル諸島
- +693~+699: 使用国なし
現在、同じような迷惑電話が増えています。
- 存在しない国番号
- 使用国なしが多い国番号
新しい国際的な迷惑電話の手口であり、不審な着信には詐欺の危険が伴うため注意が必要です。
これらの電話に対応してしまうと個人情報窃盗や金銭詐欺など、不審な電話からは高額な料金請求や個人情報の漏洩の危険があります。
着信には対応せず、リダイヤルも避け無視することが重要です。
また、+69番号への応答で通話料が発生することはありませんが、リダイヤルすると高額請求の可能性があるので、かけ直したりはしないようにしてください。
関連記事
カナダのケベックからの着信に注意!「+1」からの着信詐欺が急増中!