2024年4月12日時点で、SNS上には+29(例えば+294、+295、+296)などの番号からの国際電話が急増しているという報告が多数寄せられています。
この+29から始まる国際電話番号は、実際に特定の国に割り当てられている場合もありますが、実は、その中には、該当国なしの番号ばかりです。
そのため、+29から始まる電話番号は、詐欺などの迷惑電話の可能性が非常に高いと言えます。
着信があっても、電話に出ることなく無視することが最も安全な対応策です。
迷惑電話は詐欺の危険性が高いので、不審な電話番号にはリダイアルしないようにしましょう!
この記事では、+29から始まる電話番号について、どの国からかかってくるのか、またその番号は、どのようにして取得し、本当に取得することは可能なのか、詳しく調査しました。
目次
+29からの電話番号からの着信が急増中!【注意換気】
2024年の4月ごろから、+29から始まる電話番号からの国際電話が増加しています。
これに関連して、同じくらいの時期から+800番号から「中国大使館からの重要なお知らせ」と称する詐欺電話が報告されていた事例があり、海外の電話番号を利用した迷惑電話が急増していることが分かります。
ですが、今回の+29や+800の電話番号に関しては、これまでと手口が異なることが分かりました。
それは、特に中国語での通話が多いことから、中国人や中国語を理解する居住者がターゲットにされている可能性が高いと考えられます。
+29の電話番号かかってくる。
留守録では中国語喋ってた、
ちなみにキャリアは、楽天— γ線バースト (@AkitabijinGOD) April 16, 2024
ただし、だからといって日本人には被害はないとも限らないので注意してください!
+29からの電話番号はどこ国から?
+29からの変な電話の連チャン。数秒鳴った時に「メッセージ応答」を押下すると、また似たような電話番号で途端にかけてくる。 pic.twitter.com/zBVeyiL67S
— Gaooo ฅ•ω•ฅ (@action55194890) April 18, 2024
調査の結果、+29から始まる国際電話番号は以下のように特定の国に割り当てられていることがわかりました。
<+29から始まる国番号一覧>
- 290:セントヘレナ島
- 291:エリトリア
- 292:該当国なし
- 293:該当国なし
- 294:該当国なし
- 295:該当国なし
- 296:該当国なし
- 297:アルバ
- 298:フェロー諸島
- 299:グリーンランド
例えば、+290はセントヘレナ、+291はエリトリア、+297はアルバ、+298はフェロー諸島、+299はグリーンランドです。
しかし、+292から+296までは現時点で該当国なしの番号となっており、これらからの着信は存在しない国番号となっています。
+29はどのようにして取得している?
警察からの発表によると、特定のスマホアプリを使用して、実際にはその国に居なくても任意の国の電話番号を取得することが可能です。
この技術を悪用すれば、全世界どこからでも、任意の国際電話番号を使って通話を行うことができます。
国際電話番号を使った実例
この方法で取得した番号を用いて、詐欺グループは虚偽の身元で被害者に接触します。
例えば、詐欺グループが海外の番号を用いて電話をかけ、被害者の端末には国際的な電話番号が表示され、それが実際の通話の起点を隠します。
これにより、被害者は重要な国際通話と誤解してしまいます。
日本国内での規制は困難
これらの番号は海外の業者が提供することが多いため、日本国内の法令による規制が及ばず、詐欺行為の防止が難しい状況です。
警察は、詐欺に利用された番号の利用停止を試みていますが、新たな番号が次々と生成されるため、この対策だけでは完全な解決には至りません。
このような状況から、国際電話番号を悪用した詐欺は、今後も継続して発生する可能性が高いため、国際番号からの通話には特に注意が必要です。
国際電話番号は本当に取得することは可能なのか?
調査中に思った疑問に、スマホアプリを使って国際電話番号を取得することは可能なのかということです。
結論から言えば、取得可能。
悪用を防ぐために、具体的なことは割愛しますが、取得することはできます!
では、なぜこのようなことをする必要があるのでしょうか?
- その国のサービスを利用するため。
- 日本にいてその国の確定申告をするため。
- その国の企業にその国の電話番号を使って問い合わせをするため。
主には、ビジネス用として使う場合がほとんどだと思います。
この5年間で急増している迷惑電話の手口なので、今後何かしらの規制が設けられるのではないでしょうか?
まとめ
この記事では、+29から始まる電話番号について、どの国からかかってくるのか、またその番号は、どのようにして取得し、本当に取得することは可能なのか、ご紹介しました。
2024年4月12日以降、SNSで+29を含む国際番号(例: +294, +295, +296)からの着信が増えているとの報告が多数あります。
これらの番号は一部が特定の国に割り当てられているものの、大半は国なしの番号であり、詐欺目的で使われる可能性が高いとされています。
+29の電話番号に限らず、不審な国際番号からの着信は無視し、絶対にリダイアルしないようにしましょう!
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