夕食の準備中、いざピカタを作ろうとしたら…「あ、粉チーズがない!」そんな経験、ありませんか?今からスーパーに走る時間はないし、どうしよう…とキッチンで立ち尽くしてしまう、あの焦る気持ち。
ご安心ください。その悩み、冷蔵庫に必ずあるマヨネーズで解決できます。しかも、ただの代用品としてではありません。
いつもの豚肉ピカタより、もっとお肉が柔らかくジューシーに仕上がる、とっておきの方法なんです。
さらに私は、賄などでさっと作りたいときに、とんかつなどのフライものなどでも使っているので他のお料理にもアレンジできますよ!
この記事を読めば、たった5分でその悩みは解決され、自信を持って「うちのピカタが一番おいしい!」と思える一皿を作れるようになりますよ。
[著者情報]
この記事を書いた人:ともさん
料理家 / 「今日の食卓」主宰
大手食品メーカーで5年間レシピ開発を担当後、独立。家庭料理の「ちょっとした工夫」で食卓がもっと楽しくなるアイデアを追求している。Instagramで発信する「#今日のひと工夫」はフォロワー15万人。「ないなら、あるもので工夫する」をモットーに、キッチンでの小さなピンチをチャンスに変えるレシピが得意。
目次
結論:ピカタの粉チーズ代用は「マヨネーズ」一択な3つの理由
「本当にマヨネーズで美味しくなるの?」と思いますよね。豚肉ピカタで使う粉チーズの役割を考えると、マヨネーズがなぜ最高の代用品なのかがよくわかります。
マヨネーズは粉チーズの役割を代替するだけでなく、それを上回るメリットさえあるんです。
その理由は、大きく3つあります。
- コクと風味を補って余りある実力
ピカタにおける粉チーズの役割は、塩味と発酵食品特有の「コク(うま味)」を加えることです。マヨネーズの主原料は油と卵、そしてお酢。この油分がチーズのコクを、卵の風味が豊かな香りをしっかりと再現してくれます。 - お肉を驚くほど柔らかくする効果
ここがマヨネーズならではの強みです。マヨネーズに含まれるお酢と油の乳化パワーが、お肉の筋繊維をほぐし、パサつきがちな豚肉をふっくらジューシーに仕上げてくれるのです。これは粉チーズにはない、嬉しい付加価値と言えます。 - 食欲をそそる綺麗な焼き色がつく
マヨネーズが持つ油分と卵黄のおかげで、フライパンで焼いたときに均一で香ばしい、黄金色の焼き色が簡単につきます。見た目もぐっと本格的になり、食卓が華やぎますよ。
これだけ守ればOK!ピカタ作り「絶対失敗しない」3つの黄金律
私の料理教室で「なぜか衣が剥がれちゃうんです…」というご質問、本当によくいただくんです。せっかくのピカタがお肉と衣でバラバラになってしまうと、がっかりしますよね。
でも大丈夫。これからお伝えする3つの黄金律さえ守れば、あなたの豚肉ピカタはもう失敗しません。
黄金律1:お肉の水分を拭き、薄力粉をまぶす
これが最も重要なポイントです。美味しい豚肉ピカタを作るための失敗しないコツとして、卵液を肉にしっかり接着させるには、その前提条件として薄力粉を「のり」代わりに使うことが不可欠です。
まずキッチンペーパーでお肉の表面の水分を丁寧に拭き取ってください。その後、薄力粉を両面に薄く、均一にまぶし、余分な粉は手ではたいて落とします。この一手間が、卵の衣をがっちりと掴んで離さない秘密です。
黄金律2:卵液は混ぜすぎない
卵液を作る際、白身のドロっとした部分(カラザ)が気になるかもしれませんが、必死に混ぜてコシを切る必要はありません。
むしろ、白身のコシが少し残っているくらいの方が、お肉によく絡みつきます。泡立てるように混ぜるのではなく、菜箸で卵黄を潰し、白身と数回混ぜ合わせる程度で十分です。
黄金律3:急がば回れの「弱火」でじっくり
ピカタを焼くときは、強火は禁物です。強い火力で焼くと、表面の卵だけが先に焦げてしまい、中のお肉に火が通る前に衣が硬くなって剥がれやすくなります。
フライパンが温まったら火を弱め、「弱めの中火〜弱火」で片面ずつじっくりと火を通すのが、綺麗な黄金色でジューシーな仕上がりへの近道です。
【実践レシピ】5ステップで完成!マヨネーズで作る絶品ポークピカタ
お待たせしました。それでは、これまでの失敗しないコツをすべて盛り込んだ、具体的なレシピをご紹介します。
材料(2人分)
- 豚ロース肉(とんかつ用)… 2枚
- 塩、こしょう … 少々
- 薄力粉 … 大さじ2
- 卵 … 1個
- マヨネーズ … 大さじ1
- サラダ油 … 大さじ1
作り方
- 下準備をする
豚肉は筋切りをし、両面に塩、こしょうを振ります。
【ここがポイント!】 焼いたときにお肉が反り返るのを防ぐため、赤身と脂身の間にある筋を4〜5ヶ所切っておきましょう。 - 卵液を作る
ボウルに卵を割り入れ、マヨネーズを加えて混ぜ合わせます。
【ここがポイント!】 ここで黄金律2「卵液は混ぜすぎない」を思い出してください。マヨネーズの塊が少し残っていても大丈夫です。 - 薄力粉をまぶす
豚肉の両面に薄力粉を薄く、均一にまぶします。余分な粉は、手でパンパンと軽くはたいて落としましょう。
【ここがポイント!】 黄金律1ですね。この「のり」が、卵液をしっかりとお肉に接着させます。 - 卵液を絡める
薄力粉をまぶした豚肉を、②の卵液にしっかりと絡めます。お肉全体が卵液でコーティングされるように、スプーンなどを使ってかけると確実です。 - フライパンで焼く
フライパンにサラダ油を熱し、④の豚肉を並べ入れます。弱めの中火で3〜4分焼き、こんがりと焼き色がついたら裏返します。蓋をして、弱火でさらに4〜5分蒸し焼きにすれば完成です。
【ここがポイント!】 黄金律3「弱火でじっくり」です。焦らず、お肉の中心まで優しく火を通しましょう。
もっと美味しく!味付けアレンジとQ&A
基本の作り方をマスターしたら、次はアレンジを楽しみましょう。よくいただくご質問にもお答えしますね。
Q. 鶏むね肉でも作れますか?
A. もちろんです!このマヨネーズを使った方法は、豚肉だけでなく、パサつきがちな鶏むね肉に応用すると、さらに効果を発揮します。驚くほどしっとり、柔らかく仕上がりますので、ぜひお試しください。
Q. おすすめのソースはありますか?
A. ケチャップだけでも十分美味しいですが、お子さんが喜ぶ「簡単デミソース」はいかがでしょう。ケチャップ大さじ3、中濃ソース大さじ1、水大さじ1を混ぜて、ピカタを焼いた後のフライパンで軽く温めるだけで、本格的な味わいになりますよ。
まとめ
「粉チーズがない!」というキッチンでのピンチは、マヨネーズという最高の代役のおかげで、「いつもの豚肉ピカタがもっと美味しくなる」チャンスに変わります。
- 代用はマヨネーズが一択(コク・風味・柔らかさがアップ)
- 絶対失敗しない3つの黄金律(粉をまぶす・混ぜすぎない・弱火で焼く)
この2つを覚えておけば、もう豚肉ピカタ作りは怖くありません。
さあ、自信を持ってキッチンに立って、ご家族を「美味しい!」の笑顔で驚かせてあげてくださいね。
[参考文献リスト]
- チーズなしでも大満足!「ポークピカタ」の基本&人気レシピ, オリーブひとまわし, https://www.olive-hitomawashi.com/column/2019/08/post-4530.html
- 豚のピカタ レシピ, キッコーマン, https://www.kikkoman.co.jp/homecook/search/recipe/00003732/index.html
- ピカタのレシピ検索結果, DELISH KITCHEN, https://delishkitchen.tv/search?q=%E3%83%94%E3%82%AB%E3%82%BF


